ARABIAの食器、新品とヴィンテージのどちらを買うか
ARABIA(アラビア)の食器を探すと、新品と中古(ヴィンテージ)が並んで出てきます。値段も状態表記もばらばらで、どちらを買えばいいのか迷うところです。判断の軸を整理します。
そもそも何が違うのか
ARABIAは1873年にヘルシンキで創業したフィンランドの窯です。長い歴史があるぶん、すでに生産が終わったシリーズ・柄が非常に多いのが特徴です。現行品として買えるものは限られていて、廃番になった柄は中古市場でしか手に入りません。
つまり「新品かヴィンテージか」は品質の優劣ではなく、ほしい柄が今も作られているかどうかの問題であることが多いのです。当店で扱っているARABIAも、71点のうち56点がヴィンテージです。
ヴィンテージを買うときに見るところ
中古の食器で気にすべき点は、実は多くありません。
- ニュウ(貫入・ヒビ) — 釉薬の表面に入った細かい線です。表面だけのものは強度に影響しませんが、器の縁から内側へ抜けているものは水が染みることがあります。
- 欠け(チップ) — 縁や高台の欠けです。口を付ける位置にあるかどうかで実用性が変わります。
- 擦れ・カトラリーマーク — ナイフやフォークで付いた灰色の線です。使用感としてはごく普通のもので、これを理由に避ける必要はほとんどありません。
- 金彩の摩耗 — 金の縁取りがあるものは擦れやすい部分です。金彩がある器は電子レンジに入れられません。
逆に、あまり気にしなくていいものもあります。窯業製品はもともと個体差があり、絵付けの濃淡や位置のずれ、成形時の微細な凹凸は不良ではありません。ヴィンテージならなおさらです。
裏印は手がかりになる
ARABIAの裏印(バックスタンプ)は時代によって意匠が変わってきました。王冠のマーク、社名の書体、Finlandの表記の有無などが年代の手がかりになります。ただし同じ時期でも複数の印が併用されていたことがあり、裏印だけで製造年を一年単位まで特定するのは難しいと考えてください。年代を厳密に問う収集目的でなければ、実物の状態を見るほうが実用的です。
価格の目安
当店のARABIAヴィンテージは、おおむね3,300円から10,000円の範囲に収まっています。人気の高い柄やサイズの大きいもの、揃いで残っているものは上のほうの価格帯です。
どちらを選ぶか
毎日ざくざく使いたい、割れても買い足したい — 現行品が向きます。同じものを後から追加できるのが最大の利点です。
廃番の柄がほしい、一点物でいい — ヴィンテージ一択です。同じ品が二度と出ないこともあるので、迷ったら早めに決めたほうが後悔が少ない領域です。
贈り物にしたい — 相手が中古に抵抗がないかで分かれます。抵抗がありそうなら現行品を選んでください。
商品は ARABIAのコレクション、中古品は 北欧ヴィンテージ商品(中古品) からご覧いただけます。

